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鬼と物書きは人に見えぬぞよき

先週、久々に日記を更新したのが水曜だったんですねえ。
日付が変わったのでもう火曜です。まさに光陰矢の如し。

数年ぶりにサリンジャーとヘミングウェイの短編を読みました。

実はそれほど海外文学が好きじゃなくて(翻訳物って全体的に文章のリズムが悪くありませんか?)、この二人の他は、せいぜいドイル、エラリイ・クイーン、チェスタトンみたいな有名どころの推理小説しか読まないんですけども、ブックオフで見つけた「ナイン・ストーリーズ(新潮文庫)」が野崎孝訳(「ライ麦畑でつかまえて」の訳者です)だったので、読み返したくなってしまって。
「バナナフィッシュに最適な日」を読んだら、「キリマンジャロの雪」を読まずにはいられないバナナフィッシュ脳です。私は。短編集だったこともあって、この二つの短編が収録されている二冊を一気に読んでしまいました(笑)

作品の完成度としてはヘミングウェイの方が上かな? なんてことを思いながら、やっぱり好きなのはサリンジャーでした。徹底して作品を飾らない人ですね。
作家のことなんて知らなくていい。作品として書いてあることがすべて。という彼の姿勢が、とても好きです。

鬼と女は人に見えぬぞよき。ならぬ、物書きは人に見えぬぞよき。
でしゃばらず、真面目に作品を発表していきたいと思います。

そんなことを言っていたら、今日の日記はかなり真面目になってしまいました。うーん、いかんな。次回はちゃんと笑えるような内容で!

コバルト1月刊に「鬼舞」登場ですってよ。

コバルト1月刊(12月26日発売)に「鬼舞」が登場。
サブタイトルが「安倍の姉妹」ということで、新刊情報が出て早々に「ついに安倍兄弟が女装か!?」とツイッターのTLがざわついていたのですが、コバルト公式ブログに書影が到着して、私はさらにぶったまげました。別窓

まるで少女小説のようだ……。 ※少女小説です。

この表紙を見て、どこの誰が、実は二人とも男で、中身は(表紙で)男の格好をしているほうが女装をする話だと思うでしょう。
さすが瀬川貴次作品です。期待を裏切りません。

カバー初見が書店じゃなくて本気で良かったと思いましたね。
表紙でこんなに笑えるなんてずるいと思います。これはしばらくぶりにAmazonレビューを書きに行くしかないかしら。

そうそう。知り合いのほとんどに察されてたんですが、闇歌新装版とコバルト公式アンソロ2にレビューをつけている帰蝶は私です。
「瀬川貴次」をインターネットで検索すると、わりとあっさりうちのサイトも登録している瀬川貴次目録がヒットするもので……。このサイト自体は検索除けをかけているのですが、一般のファンの方が何かの拍子に辿りついちゃって、名前でレビューと結びつけちゃったら、いい気がしないかなあって思ったんですよねえ。
まあ、瀬川作品愛読してる人で、「腐った目で読んでんじゃねえよ気持ち悪いな! 腐女子は死ね!」って思ってる人も、よく考えたらいないんじゃないかと思わなくもないです。
そんなことより克也びいきがひどいのが問題ですか。そうですか。

話は変わりますが、現在、千葉県は佐倉の国立歴史民俗博物館にて「中国・四国地方の荒神信仰-いざなぎ流・比婆荒神神楽-」別窓)の展示が行われています。
有田さんのモデルであるいざなぎ流太夫関係の展示ですので、「水底からの声」の雰囲気を生で体感したい方はどうぞ。御幣の展示もあります。

いざなぎ流についてはアレコレ勉強していることもありまして、私は都合四回行ってきました。というか、いまだに写真を撮りはぐっているので、会期中にもう一度行く予定です。五回行きます。阿呆です。
歴博に行くのは小学校の校外学習以来だったのですが、物がわかるようになってから行くと博物館って面白いものですね。
特に国立歴史民俗博物館は、昨年のリニューアルに合わせて民俗学の展示を行っている第四展示室に「おそれと祈り」というコーナーが設けられまして、妖怪やら霊能力やらが好きな人間にはたまらない場所になっています。
売店で売られている妖怪ストラップ、あんまりかわいかったので河童を買ってきてしまいました。今度行ったら俺、瀬川先生の分も買ってくるんだ……。

もう師走だって?

もう師走。年末なんですってよ、奥さん。
信じられない思いですが冬のボーナスが出てしまったので現実なんでしょう。
とりあえず浪費計画を立てるところから始めようと思います。

さかのぼること10月の話になるのですが、バタバタと忙しくしていたのですっかり告知を忘れておりました。

実はですね、天三津海月様を中心として、闇聖ファンの有志が「特殊文化財課広報部」を発足させました。
1月、4月、10月の年三回、会誌が発行されることになっていまして、私も参加させていただいております。

DLはこちらから。
甘栗堂別窓

創刊号のテーマはキャラクター紹介! ということで、私は克也と耕作さんを担当させてもらいました。
愛を込めるとどうにもオチをつけたくなってしまうのが私の悪い癖でして、褒めてるんだか貶してるんだかよくわからない感じで書いてますが、思わず苦言が出てしまうほど愛してるんだなと思って読んでください(じゃないと普通に腹が立つと思います)。

PSD入稿なのでちょろっとソフトや印刷系の知識が必要になりますけど、部員になると、7月にこっそり発行される電子書籍のデータも配布が受けられるみたいなので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

以上、近況報告でした。