記事一覧

鬼と物書きは人に見えぬぞよき

先週、久々に日記を更新したのが水曜だったんですねえ。
日付が変わったのでもう火曜です。まさに光陰矢の如し。

数年ぶりにサリンジャーとヘミングウェイの短編を読みました。

実はそれほど海外文学が好きじゃなくて(翻訳物って全体的に文章のリズムが悪くありませんか?)、この二人の他は、せいぜいドイル、エラリイ・クイーン、チェスタトンみたいな有名どころの推理小説しか読まないんですけども、ブックオフで見つけた「ナイン・ストーリーズ(新潮文庫)」が野崎孝訳(「ライ麦畑でつかまえて」の訳者です)だったので、読み返したくなってしまって。
「バナナフィッシュに最適な日」を読んだら、「キリマンジャロの雪」を読まずにはいられないバナナフィッシュ脳です。私は。短編集だったこともあって、この二つの短編が収録されている二冊を一気に読んでしまいました(笑)

作品の完成度としてはヘミングウェイの方が上かな? なんてことを思いながら、やっぱり好きなのはサリンジャーでした。徹底して作品を飾らない人ですね。
作家のことなんて知らなくていい。作品として書いてあることがすべて。という彼の姿勢が、とても好きです。

鬼と女は人に見えぬぞよき。ならぬ、物書きは人に見えぬぞよき。
でしゃばらず、真面目に作品を発表していきたいと思います。

そんなことを言っていたら、今日の日記はかなり真面目になってしまいました。うーん、いかんな。次回はちゃんと笑えるような内容で!