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ドSなのかもしれない

 あれほど強い思いを抱いたのは――
 すべてをかけて守りたいと思った存在は――誠志郎が、初めてだった。
 これが愛でなくて、何だというのか。克也は弱々しく口元を笑みの形にゆがめた。
 死に逝くことには一片の悔いもない。この世で最も愛する人を守れたことに、誇らしささえ感じている。ただ、後に残してきた誠志郎が、またつらい思い出を増やすのではないかと、それだけが気がかりだった。
「アリ!」
 呼ばれた声に、克也は耳を疑った。振り返ると、午後の日差しを受けて輝く金色の髪がまず目に入る。
「坊や……」
 無意識に唇をついた吐息のような声は、木々のざわめきの中にかき消えた。
 克也は茫然としたまま立ち尽くす。
「やっと、見つけた……」
 息せき切らせて駆けつけた誠志郎は、およそ五歩分の距離を残して立ち止まった。
 泣き笑いのような顔が一瞬浮かび、しかしすぐに、その表情は眉を吊り上げた怒り顔に変わる。
 誠志郎が早足に克也との距離を詰めた、次の瞬間、いきなり目眩がするほどの衝撃が克也の頬を打った。
「おまえは全然わかってない!」
 片膝をつく克也の頭上から、誠志郎の叩きつけるような声が響く。
 体の両脇に下ろした手は、固く握られ震えていた。その拳の形とは裏腹に、痛む頬を押さえながら見上げた先には、今にも泣きそうな顔の誠志郎がいる。
「どうして、おまえが消えて、ぼくが平気でいられると思ってるんだよ!」

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こういうシーン書くのくっそ好きで、プロット詰めてるつもりがついつい本文書いてしまう。うん、呪い克也ラストだからね! 天狗から手をつけようか!

ヴォイス

ポルノグラフィティのヴォイスが克誠ソングだということに気付いてしまった。
誠ちゃんに出会う直前の克也さんがこんな感じだといい。

私が思う克也のイメージって、一言で言えば寂しがり屋の臆病者なんですよ。

追記で、圧倒的に俺設定。

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克誠ちゃんのデートについて考える

やっぱ、一番萌えるのは墓参りデートかなあ。
アヤさんとお母さんの前で手を合わせるアリを見ながら、「こいつとだったら、一緒に墓参りできるんだ……」って噛みしめてる誠ちゃんがいいと思う。

誠ちゃんにとって、やっぱり墓場は鬼門なわけで。
できれば、あまり足を踏み入れたくない場所なわけであって。
アヤさんやお母さんの死と向き合うのも、やっぱり一人ではつらくて。

そんな中で、自分の他には有田さんだけが二人の死を悼んで、痛みを分かち合ってくれるんだなって考えたら、たまらなく嬉しいんじゃないかなと思いました。

克誠で墓参りデートは是非書きたい。